「ガソリン価格は安ければ安いほどいい、燃費はいいほどいい。」
毎日車に乗るドライバーでなくとも、日々のガソリン価格が気になって仕方がないという方は多いかと思います。
ガソリンスタンドの横を通るたびに、リッターあたりの料金を見ては、1円の上がり下がりで一喜一憂した経験はありませんか?
しかし、いくら安いガソリンスタンドを探しても大幅に料金が安くなることはない上に、海外情勢などで価格が高騰することがあり、ガソリン価格は我々消費者ではコントロールできない部分です。
そこで、何とかコントロールできる燃費に注目し、各々が燃費をよくするためにさまざまな方法を考えます。
例えば、車に積みっぱなしの重い物は取り出してみたり、ガソリンも満タンにしてしまうと重くなってその分燃費が悪くなるため、給油は半分程度に留めてみたり。
はたまた、信号が赤になれば早めにアクセルから足をはなし、後は車が自然に転がっていくエコドライブに徹するといった方法を実践している方も多いかと思います。
当然、上記の方法も燃費向上には効果があります。
しかし、目に見えて燃費がよくなるわけではありません。
そこで出始めたのが燃費向上グッズです。
簡単に使える物をいくつかピックアップ
燃費向上グッズの種類はさまざまあります。
低燃費タイヤや添加剤、アーシングといった聞き馴染みのあるグッズから、磁力を利用したものや設置するだけで効果があるとうたっているグッズもあります。
ドライバーの心理としては、いくら燃費がよくなるからといって、本当に効果があるかどうかわからないグッズにあまり高額の費用を掛けたくないという思いがあるはずです。
また、車の内部や仕組みに詳しくなければ使えないグッズでは、敬遠したくなってしまう上に、たくさんの種類があるとなると、買いたくても何を買っていいか分かりません。
そこで、今回は弊社で燃費向上を考えるときにオススメなグッズをいくつかピックアップしていきます。
燃費グッズを検討しているという方、燃費の悪さに頭を悩ませている方はぜひ参考にしてみて下さい。
タイヤ
まず、車で燃費向上のカギを握るのがタイヤです。
タイヤは走行時に熱を帯びることで路面にしっかりとグリップされ、安定した走行を実現します。
しっかりとグリップされているということは、簡単に言うとタイヤが路面に食いついている状態です。
それを剥がしながら前へ進むことが運転をするということで、このタイヤのグリップ力が強ければ強いほど、進むのに力が必要となり、結果的にガソリンの消費量が高まります。
そのため、普通に走っているときは低発熱で低燃費を実現し、コーナーを曲がるときや停車するときなどの路面をグリップしたいときだけ発熱量を高め、しっかりと路面を掴んでおいてくれるタイヤが燃費向上には理想的です。
また、燃費に大きく関わることだけでなく、装着に手間がかからないのが大きなポイントです。
現在は通販経由で購入されるケースも多くなってきましたが、基本的に店頭で購入すれば、そのままタイヤ交換もお願いできます。
後述する添加剤やボンディングなどは作業自体は手軽ですが、どうしても自分で作業はやらざるをえません。
なので、タイヤ交換は燃費に最も効果がありながら、手軽で誰にでもできる燃費向上方法だといえます。
逆に良く考えずにタイヤ交換をすると燃費が格段に悪くなるケースもあるため、注意が必要です。
ガソリン添加剤
給油時に燃料タンクに入れて使う燃費向上グッズもあります。
燃料タンクに入れる添加剤は、燃費の向上はもちろんのこと、排気ガスをクリーンにしたり、エンジン内部の汚れの除去や、汚れることそのものを防止してくれるといううれしいおまけ付きです。
使い方は至って簡単で、入れたガソリンの量にあわせて添加剤を入れるだけです。
ガソリンの量に合わせて添加剤の量も調整する必要があり、完全にお任せできるタイヤ交換と比べると手間がかかりますが、ほぼ何もしないと言っていいでしょう。
ガソリン添加剤で燃費がよくなる理由の一つは、エンジン内の汚れが落ちるためです。
エンジンはガソリンを燃焼(爆発)させて、エネルギーを生み出します。
このエネルギーによって自動車やバイクは動くわけですが、当然それを続けていくとエンジン内に燃えカスが堆積していきます。
燃えカス(カーボン)が堆積していくとエンジンの性能そのものが低下し、燃費に悪影響を与えるのですが、この燃えカスを添加剤は掃除してくれるのです。
そのため、エンジン内に燃えカスの残っていない新品の状態では、添加剤を入れることで劇的に燃費が向上することは見込めませんが、燃えカスの堆積を防いでくれるので、キレイな状態を維持してくれます。
オイル添加剤
添加剤はエンジンオイル用のものもあります。
自動車やバイクにとって、心臓にあたるエンジン。そのエンジンをきちんと動かすためのものですから、エンジンオイルは血液と言い換えてもいいかもしれません。
そんな自動車の血液のエンジンオイルに添加剤を加えることで、エンジンが動く際の摩擦抵抗が少なくなり、動きがスムーズになります。
なくなった抵抗の分だけ、燃費がよくなるという理屈です。
エンジンオイルには潤滑や防錆といった複数の役割があり、劣化するとさまざまな箇所に悪影響を及ぼします。
エンジンオイルの適正交換時期は諸説あり、どれほど車を使用しているかによって変わってきますが、半年に1回、定期的に交換すれば間違いはありません。
また、自分で作業をする場合も簡単な上、タイヤと同様に購入店舗で作業してくれる場合もあります。
アーシング(ボンディング)
自動車の電装にアースを追加して、性能向上を図る方法です。
燃費向上効果よりも、ヘッドライトの明るさUPやオーディオ音質の向上を目的として設置する人が多いようです。
電装品が劣化している、あるいは電装品が悪かった、いわゆる年式の古い車種ほど効果は出やすいと言われている一方で、近年の車種に対してあまり効果がないと言われるなど、さまざまな意見が出るグッズです。
装着自体は簡単なものの、自動車の内部をいじる行為のため、自動車そのもの動かなくなってしまうことも考えられます。
そのため、あまりメカニックに詳しくないという方は、もし装着するのであれば自動車整備工場や電装屋さんにお願いするといいでしょう。
燃費向上グッズまとめ
燃費は自動車やバイクファンだけでなく、所有者全員の悩みです。
燃費を良くするための方法はたくさんありますが、ここで挙げたような科学的根拠があるものだけでなく、オカルトじみたものも存在します。
グッズの効果のあるなしは、車種や運転年数によって変わってきます。
ネットや口コミ・レビューを参考にしつつ、専門店のスタッフの声も聞きながら、選ぶとよいでしょう。