久しく止まっていたオービトロンペンダントですが、製造再開を予定しています。このペンダント、新しい技術で作る計画です。ペンダントヘッドもチェーンもシルバー925で、ペンダントヘッドは美観維持のためにロジウムメッキです。
シルバーと言えば、ターミナルボルトやナットは純銅に高導電性硬質オービトロン銀メッキですし、シルバー端子は純銀製の無垢です。
ここで、いろんな金属の導電率を見てみましょう。
種類・名称 | 導電率(IACS%) |
銀 | 105.7 |
純銅 | 100.0 |
クロム銅 | 71.0〜83.0 |
金 | 75.8 |
アルミニウム | 59.5 |
ロジウム | 38.8 |
真鍮 | 26.0〜43.0 |
リン青銅 | 25.0 |
ニッケル | 24.2 |
銅系の金属には純銅やクロム銅、真鍮やリン青銅があります。導電性を語る場合に「銅」が良いと言いますが、こんなに違うんですね。真鍮などはドアノブの静電気対策として使われる金属ですが、こんなに低いんです。数値に幅があるのは、目的に応じて金属の配合を変えているからです。一般的に銅の部品というとリン青銅が使われていることが多いのですが、このリン青銅も意外と数値が低いんですね。普通に「銅」製品というとリン青銅が使われているので要注意です。金は導電性が高いといわれますが、実は大したことありません。アルミもそうですね。やはり銀がダントツで、次いで純銅になります。ただし銀や純銅は機械的な強度が無く、強度部材としては適していないので、取扱に注意が必要です。写真のペンダントには美観維持のためにロジウムメッキを使っていますが、ロジウムの導電性も大したことがありません。アルミよりも低いのです。このペンダントを私が身につける場合は、メッキを全て剥がしています。こうすることによってオービトロンペンダントの効果が強くなります。あとはそのボリュームです。端子に使う場合、ターミナルスクリューとして使う場合は、この銀や銅のボリュームが大きいほど効果があります。
今回はペンダントやターミナルスクリュー、端子の話になりましたが、きちんと性質を調べていくと面白いですね。