オービトロンのエネルギーについて

オービトロン マイクロリアクターは便宜上、放射線素材を活用して電子を発生させ、その力でプラス電荷の静電気を減少させる装置、という説明をしています。これは間違ってはいないのですが、この要素はそれほど大きくはありません。一般的に言われる静電気とは高電圧の静電気を言います。高電圧の静電気はアースによって簡単に逃がすことができます。問題になるのは微弱静電気で、これはなかなか取り除くことが困難です。数ボルトか数ミリボルトですから静電計で計測できません。例えば車のボンネットをみ洗い、ワックスを掛け、そこにバケツで水を掛けるとします。エネルギーが大きいので簡単に水は流れ落ちます。たとえて言うとこれが高電圧の静電気で、アースで簡単に逃がすことができるのと同じです。今度は同じボンネットに霧吹きでシュッとスプレーするとしましょう。この小さな水滴は、しつこく残ります。他のエネルギーによって、例えば熱、例えば風によって消すことはできるかも知れませんが、それが無ければとどまり続けます。微弱静電気とはこのような性質です。これを除去していくのがオービトロンです。つまり、放電系やアーシング系とは手法が異なります。

この動画をご覧ください。これは微弱静電気で、静電計では測定することが不可能です。一瞬で取り除くのがオービトロンです。この製品は危険なので今は存在しませんし、当社でもこの素材は使っていません。当社の製品は全て東京都立産業技術研究センターで測定し、安全性を確認しています。

マイクロリアクターにはバインダーや金属板、レアメタルやレアアースなどのやや特殊なものが使われています。バインダーは一般市場では見かけることの無い業務用のもので、ある商社を通じて調達しています。金属板に関しても同様で、一般市場で購入することができません。このために金属メーカーにkg単位でオーダーをし、圧延を外注しています。実はこのバインダーと金属板の相性が最悪で、まず定着することがありません。少し乾燥するとペラペラとめくれてしまいくっつくことがありません。このため圧延した金属の板材はある特殊な表面処理をし、更に独自に開発したプライマーで定借させています。レアメタルやレアアースに関しては、一部は国内調達ですが、国内調達品もほぼ海外からの輸入品です。それ以外の多くの原料を海外から調達しています。米国、ヨーロッパの数カ国、ロシア、中国、インド、アフリカの某国が調達先です。ほとんどは法人名での非常に細かい同意書をメーカーから求められます。当社では、2017年からオービトロンに関して特許の取得を行ってきましたが、今はこの特許技術とは別の内容で製品製造を行っています。製品の製造において、筐体のみが既製品ですが、それ以外はほぼオリジナルで構成されています。

以前の記事で、「磁力を使っている」との話をアップしましたが、これに使われている磁石も特殊です。市販されている磁石で最も強いのはネオジムですが、一般的なネオジム磁石は40度までしか耐熱しません。40度を超えると徐々に磁力が失われてしまい、失われた磁力は戻ってきません。このため当社では耐熱性の高いものをメーカーに発注しています。この磁力はオービトロンのコアに対して面で発生させる必要があります。このためにコアサイズに応じた極薄の磁石を使っています。ところがこの磁石、国内で対応するメーカーは一社のみ。磁力の強さ、耐熱性、薄さの条件は、コストの問題では無く技術の問題です。マイクロリアクター製造に関して、私達が要求するレベルがかなり特殊なようです。

ケーブルや端子もそうです。プレミアムモデルに関してはオプションケーブルは非常に特殊な銀コーティングのケーブルですし、端子は完全オリジナルの純銀端子です。この純銀端子は世界中でも当社でしか製造していないものらしく、ヨーロッパや北米からオーダーが入ります。先日は南米コロンビアから注文をいただき、「Very good idea this terminal . I not know another company that think in make this .」とご評価頂きました。周囲から大反対されて製造した純銀の端子ですが、大変好評です。現在は4AWG-M6(R22ー6) 、6AWGーM6(R14ー6)、8AWG-M6(R8ー6L)が ラインナップされていますが、4AWG-M8(R22ー8)、6AWG-M8(R14ー8)、8AWG-M8(R8ー8)を準備中です。

さてこの発生したエネルギーですが、この特性も当社では自由に変更することができます。以前はフリクションを取り除くだけ取り除くという方向で製品製造をしていましたが、そうするとBEVやハイブリッド車では問題が出ます。もちろん一般市販車もです。ブレーキに過度な負担がかかったり、アクセルオフで減速しないためにコントロール性が悪くなったり。これを避けるために無用な空走感は排除しています。これらはレアアースやレアメタルの種類や配合量で変えられます。

今まで静電気の除去と言う表現をしてきましたが、実はそれ以外の要素が大きいこともわかってきています。オービトロンのエネルギーは単純に電子だけでは無いこともわかってきました。 それは物質の向きを揃え、エネルギーの方向を集中させると言うことです。静電気の除去だけではパワー感は出ません。オービトロンにパワー感が出るのは、この「エネルギーの向きを集中させる」要素があるからなんですね。例えば磁石がそうでしょう。磁石の仕組みは磁気の方向を整えるからあのような効果が出るのです。

半永久的にエネルギーを出す物質は、放射性同位元素以外にももう一つあります。当社ではそのもう一つも利用しています。また放射線以外に電離作用を及ぼすものもあります。当社ではそれも活用しています。また放射線を照射することによってエネルギーを放出するものもあります。これらの物質は、何が使われているのか秘密になっています。もし仮に分析を試みたとしても、あるコードが埋め込まれた物質をいくつか加えてブラックボックス化しているため、どのような研究機関においても分析することは不可能です。

さて、ここでマイクロリアクターMの存在です。これは私があることをしていて閃いたものを製品化しました。趣味の延長で作った製品ですが、これがなかなかのご評価をいただいています。何せこの能力で税込で1万円しないわけですからお得感しかありません。実はこのMは、他のマイクロリアクターとまったく構造も作り方も違います。おそらく製造しているところを見ると、目が点になると思います。なにせこの製品の製造を社内で打ち合わせしたとき、「それはありえない、できるわけがない」と完全否定されたくらいです。このMに関しても、Mを残したままより能力の高い新しい製品の開発が始まっています。

 

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