オービトロン チタンエアバルブキャップは、タイヤのエアバルブキャップです。この写真の形状は米式用で自動車やオートバイで主に使用されています。これとは別に自転車や車いすで使われる仏式や英式のものもありますが、形状が異なります。当社では仏式英式兼用のチタンエアバルブキャップもご用意しています。
エアバルブキャップの役割はエアバルブの機能を守るためで、腐食させる水の侵入を防いだり、固着する可能性のある汚れを防いだりすることです。エアバルブは意外に繊細なパーツなのです。オービトロンのチタンエアバルブキャップは、その名前の通りチタンで出来ていますが、エアバルブの機構を守るという本来の機能以外にもう一つの役割を持たせています。それは、タイヤに効果を与えるという役割です。
キャップの内部の頭頂部にはオービトロン素材が入っていて、この金属素材との組み合わせで効果を発揮します。当初はアルミや真鍮、ゴム、樹脂など様々な種類のエアバルブキャップを集めてテストを行いましたが、思うような良い結果が得られませんでした。最終的には素材をチタンにすることでやや良い結果が得られ、これがヒントになりました。しかしまだ今の性能を出すためには、形状やチタン素材の再検討をする必要がありました。当社で形状の検討と素材の検討を行い、現在の素材と形状になっています。1年以上もの期間、検討を重ねて出した結果が、今のオービトロン チタンエアバルブキャップです。名前の響きが良いからとか、チタンだからとか、そういった理由で製品はできていません。性能を究極まで突き詰めた結果が、オービトロン チタンエアバルブキャップなのです。
効果に関しては、足回りに軽快感が出るとか、タイヤのグリップ感が上がるなどです。エアバルブキャップは、米式では3種類のグレードがあり、一番右のローレットがダイヤモンドカットのものがノーマル、真ん中のローレットがスクエアカットのものがGーSPEC、左の黒っぽくてローレットがスクエアカットのものがGーSPECダイヤモンドブラック(DB)です。Oリングが付属していますが、当社ではあえてセットせずに別にしています。チタン製であることから、他の金属と強く接触すると焼き付きを起こして固着する危険性があります。強い締め込みを避けキャップの脱落を防止するためのものです。ただしOリングを使用すると、このエアバルブキャップが持つ効果が落ちます。その時はスレッドコンパウンドやカッパーグリスなどを使ってください。
さて、ではこの3種類のエアバルブキャップはどのように効果が違うのでしょうか。ノーマルは軽快感や乗り心地の良さですが、GーSPECではオービトロンに加えている触媒を変更しており、能力や効果を上げています。性能は更に上回り、そこにスポーツ性が加味されます。タイヤの潰れ感も変わってきます。ややトリッキーな印象です。スポーツ走行ではこのGーSPECがお薦めだと思うのですが、実際のレースではGーSPEC DBをチョイスする方が多いですね。このDBはGーSPECにダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)加工を施したもので、当初は色を黒に変更する目的で処理したのですが、キャラクターまで変えてしまいました。車体が一回りコンパクトになったような印象で、スポーツ性と快適性を両立させています。レースではチャタリングの解消や、終盤でのタイヤからの振動などを解消する効果があります。
このGーSPECとGーSPEC DBは、在庫が残りわずかです。現在製造中ですので、早ければGW前、遅ければGW後に完成の予定です。ノーマルのダイヤモンドカットの分に関しては在庫は十分にあって、当社のネットショップだけでは無くAmazonでも販売をしています。
*オービトロンとは、自動車やオートバイの静電気を中和・減少させることで、走行中のフリクションを低減する技術です。 車やバイクを 今よりもっとワクワク楽しく! ランドマスターは、静電気低減技術「オービトロン」の開発メーカーです。